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店舗内装の知識

【事例で見る】木材を活かした美容室の内装デザイン

美容室の内装を魅力的にすることは、新規顧客やリピーターの獲得のためにも大切な要素です。

内装のデザインを考えるなら、素材にもこだわるのがおすすめ。

今回は「木材」を活かした内装デザインを、事例を交えながら解説します。

木材を使うメリットやお客様に与える印象、木材を活かした内装を考えるときに知っておきたいポイントもあわせてご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

知っておきたい、木材を内装に使用するメリット

まずは、内装に木材を使用した場合に得られるメリットについて知っておきましょう。

木材には、内装をおしゃれな見た目にする以外にもさまざまな利点があります。

では一体どのようなものがあるのか、一緒に見ていきましょう。

種類によっては価格を抑えられる

木材は高価なイメージがあり、内装に使うのを躊躇してしまう人もいるでしょう。

とはいえ、予算の都合で素材を変更して、イメージからかけ離れたデザインになってしまうのも嫌ですよね。

そんなときは、安い種類の木材を使用して価格を抑えましょう。

木材には大きく分けて「無垢材」と「加工木材」の2種類があって、加工木材のほうが価格が抑えられる傾向にあります。

それぞれにメリットやデメリットがあるため一概にはいえませんが、もしも予算が心配なときには加工木材を活用するとよいでしょう。

お客様がリラックスできる

木材を使用すると、お客様がゆったりくつろげる空間を作り出せるでしょう。

林野庁によると、木材は人に心地よい感覚を与えるといわれています。

紫外線を吸収するため目に優しく、香りでもリラックス効果が期待できるので、初めて美容室を訪れたお客様の緊張をほぐせるでしょう。

参考:林野庁「木材は人にやさしい」

vakelが手掛けた「ALLEN hair Ikebukuro」の内装事例はコチラ

調湿効果・断熱性がある

調湿効果が得られるのも、木材を使用するメリットのひとつでしょう。

髪を扱う美容室にとって、湿度は天敵とも言えるべき存在。

林野庁によれば、木材は湿度が高い場合には水分を吸収して、反対に低いときには水分を放出して湿度を調整する作用があるといわれています。

また断熱性も高く、コンクリートに比べて木材のほうが足が冷えづらいという調査結果もあります。

お客様がより過ごしやすい空間にするためにも、ぜひ内装には木材を使用してみてはいかがでしょうか。

参考:林野庁「木材は人にやさしい」

衝撃に強い

内装に木材を用いることは、転倒のような怪我の防止にも繋がるでしょう。

林野庁によると木材は、大理石と比べたときに2〜3倍の衝撃吸収能力があるといわれています。

これはパイプ状の細胞が変形し、クッションのように衝撃を和らげるためです。

もしもに備えて、床への使用を検討してみてもよいでしょう。

参考:林野庁「木材は人にやさしい」

vakelが手掛けた「MOANA by HEADLIGHT Komazawa」の内装事例はコチラ

木材を活かした内装デザインがお客様に与える印象とは

木材を活用すると温かみのある内装に仕上がりやすいため、お客様に安心して過ごしてもらえるでしょう。

ただ「木材」といっても、パイン材やオーク材などのさまざまな種類があります。

それぞれ色味や木目の細かさなどが異なるため、自分のイメージする内装に合わせたものを選んでみてください。

木材を活かした美容室の内装を考えるポイント

木材をうまく活かすことで、美容の内装はグッとおしゃれになります。

しかし、なんとなく「こうしたい」と抽象的なイメージはできているものの、具体的にどうすればよいか分からない人もいるのではないでしょうか。

続いては、木材を使用した内装デザインを考えるときに押さえておくべきポイントをご紹介します。

コンセプト・テーマを明確にする

内装デザインを考えるときは、まずコンセプトやデザインのテーマを決めていきましょう。

エレガント・ポップ・ヴィンテージなど、テーマさえ決まっていればスムーズに内装を決めやすくなります。

また、コンセプトが決まらないときは「どんなお客様に来てもらいたいか?」という点から考えてみましょう。

例えば、男性向けならかっこよくヴィンテージテイストにしたり、子ども向けなら遊園地のようなポップな内装にしたりなどが考えられます。

コンセプトやテーマが決まっていない状態だと内装業者とのやり取りもしづらいため、最低限押さえておきたいポイントです。

vakelが手掛けた「AUBE HAIR forte」の内装事例はコチラ

こちらは、ヴィンテージテイストで内装をまとめた例です。

壁や床に使用している落ち着いたトーンの木材と、セット台や椅子の色味がマッチして、ヴィンテージ感のある内装に仕上がっています。

インテリア・什器にこだわる

内装の素材にこだわるだけでなく、インテリアや什器にも力を入れ、美容室の世界観を統一しましょう。

例えば、ナチュラルテイストな内装の中に、1つだけラブリーなチェアが置いてあった場合を想像してみてください。

なんとなく違和感を感じませんか?

美容室には「おしゃれになりたい」という想いを持った人が多く訪れるはずです。

そのため、お客様から「センスのないお店なのかな?」と思われた場合、評判が下がってしまう危険もあるでしょう。

最近の美容室は「おしゃれかどうか」も重要なポイントなので、レジ前に飾る小物などもこだわることが大切です。

vakelが手掛けた「AUBE HAIR clair」の内装事例はコチラ

木材を使用した内装には観葉植物を取り入れると相性がよく、ワンランクアップしたセンスのよい内装になるでしょう。

こちらの美容室では所々に観葉植物を配置し、オリエンタルなテイストに仕上げています。

色味を統一する

先程「美容室の世界観を統一することが大切」だとお伝えしましたが、そのためには内装やインテリアなどの色味を同じトーンでまとめるようにしましょう。

アンティークテイストならくすんだ色で、ナチュラルテイストを目指すのであれば柔らかいトーンの色味で揃えるなどがひとつの例として挙げられます。

色がバラバラであっても、トーンを統一するだけでかなりまとまりが出るので、ぜひお試しください。

また、メインカラーを決めておくのもおすすめです。

青をメインカラーに設定した場合は、椅子や壁のような大きな部分を青色にすると一気に統一感のある内装に仕上がりやすいでしょう。

vakelが手掛けた「Amery kanazawahakkei」の内装事例はコチラ

木材にコンクリートやレンガのような異なる素材を組み合わせるときにも、色味を合わせると全体的にまとまりが出ます。

こちらの内装では木材やレンガ、コンクリートなどを全て明るめのトーンの素材で統一しています。

美容室の内装デザインを事例別に紹介

内装デザインに困ったときは、実際の店舗の内装を参考にしてみるのもひとつの方法です。

ここからは美容室の内装デザインについて、事例を踏まえながらご紹介していきます。

vakelが手掛けた美容室の内装事例はコチラ

大人かわいいテイストの内装デザイン

大人の女性が通いやすい美容室を目指すなら、大人っぽい内装の中にかわいらしさをプラスしてみてはいかがでしょうか。

こちらの美容室は、カフェのような親しみやすさと温もりを感じる内装デザインに仕上がっています。

壁のミントグリーンのアクセントカラーと、鎧貼りという技法を使って貼り付けられた丸い木材が、控えめなかわいらしさを演出。

椅子やシャンプー台などの必要最低限のものを設置したシンプルな内装ですが、さりげなく飾られた観葉植物やドライフラワーが、リラックスできる空間を生み出しています。

vakelが手掛けた「AUBE HAIR terre」の内装事例はコチラ

シンプルな内装デザイン

引き算で考えることも多いシンプルな内装は、オーナーのセンスが試されます。

難しいと感じるかもしれませんが、うまくいけばおしゃれ感度の高い人から選ばれる美容室になるでしょう。

こちらは壁や天井、床をグレーで統一したシンプルな内装デザインの美容室です。

素材本来の持ち味を際立たせることで、シンプルな中にも味のある雰囲気を演出。

無機質な印象になりがちなコンクリートの壁も、オーク材の椅子のような木材でできたインテリアを置くことで柔らかく見えます。

窓を多くつけたり、仕切りを透明にしたりすることで、開放感のある美容室になるでしょう。

店舗の中を広く見せたいときにも活用できるアイデアなので、ぜひ試してみてください。

vakelが手掛けた「Sany Yutenji」の内装事例はコチラ

西海岸テイストの内装デザイン

アメリカの西海岸の彷彿とさせる、心安らぐ雰囲気を内装デザインに取り入れたいときにも、木材が活かせます。

こちらは砂浜を思わせる白い壁と、ダークブラウンのインテリアのコントラストが魅力的な内装デザインです。

壁にかけられたサーフボードや海の写真によって、より一層コンセプトに統一感が出ています。

シャワー台のある部屋は少し外から見えにくくすることで「目を閉じて横になっているところをあまり見られたくない」というお客様でも安心できる空間になるでしょう。

おしゃれなだけでなく、お客様のプライバシーも守れる内装デザインを目指してみてください。

vakelが手掛けた「AUBE HAIR mili」の内装事例はコチラ

ヴィンテージテイストの内装デザイン

ロマンを感じるヴィンテージテイストも、美容室の内装デザインに取り入れやすいでしょう。

「アメリカンヴィンテージ」「ヨーロッパヴィンテージ」などさまざまなタイプがあるため、より統一感のある内装を目指すならその点も細かく決めておくと良いでしょう。

ヴィンテージテイストの内装デザインに木材を使用するときは、色が褪せたような色味のものを選ぶのがおすすめです。

あえて鉄骨や配線などを表に出すと、無骨でインダストリアルな印象に。

インテリアはヴィンテージ「風」でもそれっぽく見えますが、こだわるなら本格的なものがベストです。

予算に余裕があれば、実際にヴィンテージ家具を取り入れると雰囲気が出るでしょう。

vakelが手掛けた「merry」の内装事例はコチラ

プロヴァンステイストの内装デザイン

自然の中でくつろいでいるような時間をお客様に過ごしてもらいたいなら、実際に自然のものを内装デザインに取り入れてみてはいかがでしょうか。

木材をふんだんに使用することで、まるで南フランスのプロヴァンスにいるような雰囲気に。

こちらの美容室では、白を基調とした内装に自然の風合いの強い素材を程よいバランスでプラスしています。

異なるテクスチャの木材を組み合わせて、空間が間延びしないように工夫しているのがポイント。

観葉植物などは置いていませんが、椅子で緑をうまく取り入れています。

このように、植物を飾らなくても、アイデア次第では自然をイメージした内装を叶えられるでしょう。

vakelが手掛けた「AUBE HAIR azul」の内装事例はコチラ

ラグジュアリーな内装デザイン

内装のデザインがラグジュアリーすぎると、人によってはどこか近寄りがたい印象になってしまうことも。

ラグジュアリーな中に柔らかい雰囲気を加えることで、よりお客様が足を運びやすい美容室になります。

薄めのトーンで全体をまとめると、柔らかさと上品さを兼ね備えた空間に。

大理石柄の素材やゴールドは、使いすぎるとくどくなってしまう可能性もあるため、アクセントとして活用する程度に抑えるとよいでしょう。

全てを薄めの色で統一してしまうと、ぼやけてしまうことも。

そんなときはブラックやブラウンのような暗めの色を一緒に使用すると、引き締まった印象になります。

vakelが手掛けた「AUBE HAIR snow」の内装事例はコチラ

ビーチ×アーバンスタイルの内装デザイン

より内装で個性を出したいのであれば、相反する2つのテイストをミックスするという方法もあります。

例えばビーチテイストの中に都会的な要素をプラスすると、一風変わった内装デザインになるでしょう。

こちらの美容室の場合は、木材や観葉植物のような自然の要素と、スタイリッシュなライトやコンクリートといった都会的な要素が見受けられます。

真逆ともいえる2つのテイストがうまく共存し、魅力が増しているのではないでしょうか。

柱にはそれぞれ大きさの異なる石を貼り付けており、不規則で自然的な印象に。

訪れたお客様が思わず人に話したくなってしまうような、縦に長い鏡もポイントです。

vakelが手掛けた「AUBE HAIR very」の内装事例はコチラ

和モダンテイストの内装デザイン

和テイストな内装デザインにするなら、積極的に木材を活かしたいところ。

親しみやすい和風な内装は、年齢や性別を問わず多くのお客様が訪れやすい美容室が目指せるでしょう。

床や鏡の上部などに木材をふんだんに使用しているこちらの美容室は、まるで古民家のような空気感が感じられます。

絶妙に現代的なエッセンスのある、丸い鏡やスケルトンの天井がポイントでしょう。

間仕切りには日本の木造建築でよくみられる​​工法を用いて、さらに和風な雰囲気に。

店舗が木造ではなくでも、素材やインテリア次第で和テイストな内装デザインに仕上げることは可能です。

vakelが手掛けた「rikka Hair care」の内装事例はコチラ

おしゃれな美容室を目指すなら!内装デザインに木材を活かそう

ここまで、内装に木材を使うメリットやデザインのポイント、木材を活かした美容室の内装デザインを事例を踏まえつつ解説しました。

行ったことのない美容室の場合、口コミや内装の写真を見て訪れる人も少なくないため「ここなら自分の髪を任せられる!」と思ってもらえるようなデザインにすることが重要です。

木材を使った内装デザインなら、温もりを感じるリラックス空間が作り出せるでしょう。

今回ご紹介したポイントや事例を参考にしながら、理想の美容室を作り上げてください。

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