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知っておきたい知識

美容室の物件選びで注意すべきポイントとは?(前編)

美容室を開業するにあたってオーナーの皆様が最も注意すべきものが物件選びのポイントです。人件費についで毎月コストもかかる上、内装工事を入れるのには借り入れなどが必要となってきます。

また立地はもちろんですが、建物自体の作りや水回り、ガス、電気なども忘れてはいけません。美容室は多くの設備機器を使用するため、設備容量など数多くのチェックポイントがあります。

今回は私達が実際に現地を見に行ったり、施工、内装デザインを行うにあたって感じることや、こういう物件がいいよね、などの知識を全2回に分けて、書いてみたいと思います。

物件の特徴別!注意すべきはココだ。

まず物件で最も人気がある路面店と言われる1階(+2階)のもの、そして半地下物件、最後にビルなどの3階以上の物件がありますが、それぞれにおいて賃料やデザインの方法、注意して見るべきポイントも違ってきます。それでは早速チェックポイントを見ていきましょう。

路面店1階(+2階)の場合

vakelが手掛けた美容室の内装事例はコチラ

 

路面店は道を歩く人に目につきやすく、また広告効果も大きいため、特に新規のお客様を取りやすいメリットがあります。

また入り口のファサードのデザインでその美容室の個性を演出できるなど、誰もが家賃の折り合えさえ合えば路面店を選ぶのではないでしょうか。

サロンとしてのブランディングにも役立つ分、当然ながらその分家賃も高くなります。

私達が施工してきた経験上、東京都心部の場合は、路面店サロンは非常にコストが高くなり、大手のサロン以外は正直難しいかもしれません。

逆に地方都市部であれば、逆にその土地代の安さを活かして、積極的に路面店をオープンさせるのは手段の一つです。

■ 路面店の注意点 <ファサードの改変スペースと太陽の向き>

まず路面店の大事なポイントである入り口のファサード。

契約の際にファサードをどこまで改変できるかを必ず確認してください。テナント物件の場合は制約が多く、物件によってはエントランスのほんの一部しか変更できないことも。

通常はシャッターの範囲内の建物の内側については工事可能と言われていますが、まず契約の際に必ず確認することです。

続いて、ファサードの向きですが、一般的に住居などで好まれる南向きは美容室にとっては致命的です。

その理由ですが、特に日曜日の昼下がりなど日光が強く、来客の多い時間に西日が差し込む場合などは、光が鏡に反射してカット作業に影響がでてしまい営業に大きな支障がでます。

理想としてはは北向きで、もしも南向きになる場合は、日光の調整をできるよう事前に検討しておいてください。

店舗の雰囲気に合うブラインドのデザインなども内装業者の方と話しをしておくと良いかもしれません。

半地下、2階物件の場合

■ 半地下、2階の注意点 <店舗への導線、看板設置>

路面店と比較すると家賃は抑えられること、また視界に入るという意味では歩行者に対して広告効果も認められますが、新規のお客様をふらっと店舗に導くには十分ではありません。

そこで重要なのが、路面に配置する看板、そして美容室への導線になります。

ちなみにこういった看板は今流行りのチョークアートが書けるものが楽天などで安く販売されているので、是非利用してみてください。また看板を外に出せるかを事前に確認するのも重要なのでお忘れなく。

看板の設置ができるのかどうかは、必ず契約時に確認すること。

そして2階の場合は店舗への直通階段があるかどうかを確認しましょう。

共有のエレベーターしかない場合は、そのエレベーターの雰囲気なども美をクリエイトする場所という意味で、美容室の場合は重要です。

3階以上の場合

3階以上の場合は一見さんのお客様の集客が難しいのですが、その分家賃は安くなります。

しかし広告手段が多様化している現在においては、こうした3階以上のテナントにも多くのメリットがあります。路面店じゃなきゃだめ、というのは早合点です。

■ SNSやインターネットを活用した集客ができれば路面店である必要はない

最近人気の美容室の中には、敢えてこういった3階以上を選ぶ美容室が多くあります。

例えば、若い女性に人気の美容室「ALBUM」や「bloc」などは、SNSのインスタグラムを駆使し、集客を集め、路面店のメリットがなくても十分な集客ができています。「知っている人が来てくれればよい」「知らせる手段がある」場合には路面店である必要はありません。

昔は広告手段が少なく、メディアに取り上げられたり、ホットペッパービューティーのような誌面に出さなければ集客できませんでしたが、今はそんなことは全くないのです。

重要なのは3階以上の建物であれば、それにあった広告戦略を組むことです。

■ ここに注意<他のテナントの臭いや出入りする客層>

技術的な話しよりも、テナント物件の3階以上の物件については、他にどういう会社が入っているかのほうが重要です。

居酒屋・飲食店などエレベーターに臭いがたまる物件や、金融会社などが多く入るテナントでは客層もイメージがよくありません。

若い女の子がよれたスーツのおじさんと一緒にエレベーターに乗るのは気分がいいものではないでしょう。

この場合は、お客様が心地よく来店できる導線が確保できるかどうかが重要だと思います。

次回より具体的な話しにはいっていきます。

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