【美容室の開業準備】居抜き物件の場合、給湯器と電気温水器は新品に交換したほうがいいのか?
内装もそこそこ整っていて、立地もOK、広さも充分など、いざ目ぼしい居抜き物件が見つかった!
その時の喜びはもちろんひとしおですが、実はその後も美容室の開業には沢山の課題があります。
その一つが既存で設置してある給湯機もしくは電気温水器です。
今回はその2つについて知っておいてほしいことをお伝えします。
給湯器、電気温水器を新品にしたいけど、お金が無い
開業の際に問題になるのが既存の電気温水器、給湯器を買い換えるか、否かです。
平均的に電気温水器70万円、給湯器30万円のコストとなるため出来れば交換せずに営業開始したいのが美容室オーナーの希望でしょう。
しかし、内装はリフォームされてどんなに綺麗でも、電気温水器や給湯器には確実にガタがきています。
開業に際して「新品に替えようか、それとも中古のままでいくか…」これは美容室のサロンオーナーさんが必ず悩むことです。
給湯器、温水器の故障は経営的にも大きな打撃
お湯が使えずシャンプーが出来ないことは、すなわち美容室の営業が出来ないということにほかなりません。
仮に故障してしまった場合のリスクは大きく、いざ故障してから以下の日数が営業停止になる可能性があります。
【考えておこう】営業再開までにかかる時間とコスト
実は壊れたら修理すればいいという安易な考え方は甘いです。実際、電気温水器、給湯器が壊れたらかなりのパニックになります。
①機器輸送にかかる日数(大型の場合は給湯器配達に1週間かかる場合も)
②取り外しから、交換にかかる日数(1,2日程度かかります)
③内装業者の確保(週末の場合、内装業者がお休みの場合はすぐに対応できません)
④シャンプー台の湯量を満たす在庫がメーカーにあるかどうか(お店にとって最適なものが在庫がないかもしれません)
仮に従業員が沢山いる場合はもっと大変です。営業停止期間分の収入が無いのはもちろん、何もできない美容師やアルバイトに対しても人件費だけは払わなければなりません。
上記を考えると、事前に壊れた場合の対策を必ずとっておかなければなりません。
エアコンは最悪一台壊れても、もう一台をフルパワーで稼働させればなんとか凌げるかもしれませんが、電気温水器や給湯器の場合はそうはいかないのです。
備えあれば憂いなし
金銭的に余裕があれば、もちろん新品で営業開始するのが一番、しかしストアデザインが考える、最もよい方法は「壊れたら交換、ただし壊れた時を想定して、準備を」という方法です。
その際に事前に準備しておかないと大変なことになります。
準備しておくポイント
① 馴染みの内装業者を見つけておくこと
施工工事を誰に頼むかですが、おそらく内装を担当してくれた業者に給湯器、電気温水器の交換を頼むのが最適でしょう。
なぜなら彼らがお店の配管工事を行っているため最も知識があるためです。
そこで内装の段階から「今回は給湯器、電気温水器は交換しないけど壊れた時のために準備をお願いします」と伝えておきましょう。
②壊れた時に買い換える予定の機器を選んでおくこと
営業を既に開始していれば、必要なシャンプー台の数はもちろん、おおよその集客数は見えているはずです。
そこで、次新品に交換するとしたら何リットル対応のどんな機器にしようか、と事前に頭に入れておいて下さい。
機器を自分で購入する場合は安いお店もインターネット等で調べておくのがおすすめです。
③リスク、メリット、デメリットをちゃんと伝える内装業者を選ぶこと
新品を薦めるのは内装業者であれば当たり前ですが、交換しないことでも、対策さえきちんと出来ていれば焦らずに対応ができます。
そういった情報をきちんと教えてくれる内装業者を選んで下さい。