【お客様の声】「28歳、フェミニン系女子」から絶大な支持を集める人気サロン Lond 様にインタビュー
弊社に内装デザインのご依頼をくださったオーナー様にインタビューを行うこの企画の第2回目。
第一回目:【お客様の声】ママのためのレンタルスペース – オーナー工藤様にインタビュー
今回はフラッグシップサロンでもある銀座店を皮切りに、青山、大阪、名古屋、ジャカルタなど国内外に進出する人気サロン「Lond」の斎藤様と吉田様にインタビューを行いました!
「先輩サロンの店舗デザインがどんどん良くなっていく…その秘密は?」
長谷川: 今回はご多用の中インタビューのお時間を頂戴いたしまして、ありがとうございます。最初にお取り組みさせていただいたのは吉祥寺の店舗でしたが、どのようにして弊社を選んでくださったのですか?
吉田様: もともとはAUBEさん(株式会社A’Group)からのご紹介ですね。AUBEさんの店舗が数年前から急にオシャレになった時期がありまして(笑)「あれなんか内装良くなってきてるな」「妙におしゃれになってるぞ」って社内で話題にあがりまして。
聞いてみるとvakelさんというデザイン施工会社に発注していると。そこでコンペに参加していただいたのが始まりです。
長谷川: 確かG.W直前の連休前のとても忙しい時期だった記憶がありますね(笑)
斎藤様: タイミング的にも色々と重なりましたね。
実はその前からデザインの幅にマンネリ感を感じていたこともありましてデザイン施工会社を変えようかなと思っていたんです。
美容師にもよくある話なのですが、同じ美容師がずっと担当するとイメチェンが測れない。だから提案の幅も膨らまないんです。新しい選択肢が広がる、ああそういう提案あるんだと感じるためにも、新しい風を吹き込みたかったというのもありますが、そのタイミングでvakelさんとの出会いは奇跡でしたね。
明確なペルソナ設定がサロン躍進の鍵
長谷川: Londさんが他のサロンオーナー様と少し違うなと感じるのが、明確なターゲッティング設定があるところですよね。その辺りぜひ教えていただきたいです。
吉田様: そうですね、まずうちはペルソナ(※1)が大好きなんですよ。
※1:サービス利用者のユーザー像を設定すること
他のサロンの方ですと、自分の好みで作ったお店にお客様を呼ぶのが一般的。例えば、サーフィン好きならロンハーマンっぽい西海岸テイストな内装、モードな人ならモルタルで白と黒などのシンプルな空間とか。
Londの場合は明確なターゲット像があって、それが「28歳、Francfrancで買い物して、ジェラートピケのルームウェアを着ている女性」です。
そんなライフスタイルの女性が行きたくなる美容室はどんな美容室だろうか。どのお店も雰囲気やテイストは微妙に違いますが、そういうペルソナが根底にあるのでブレないんですね。
長谷川: 私達自身もお客様のニーズをわかりやすく分解しようと、いろいろヒアリングするんですが、Londさんはいつも明確なターゲットビジョンを提示してくださるので、より的確に提案ができて助かっています。
八方美人なサロンづくりはNG。
斎藤様: といいつつ、最初はカメレオン戦略(土地ごとにターゲット変える戦略)でいこうと思っていたんですよ。例えば銀座の路面店だったら、窓際にキッズスペースも作って、ママが自転車で通ったときに見つかるようなサロンとか。その土地によってターゲットを考えていました。
しかし今は完全に「28歳フェミニン系OL」というのがターゲットですね。出店する時も
その街にターゲット層がどのくらいいるのかを調べてから出店します。
色んな人に来ていただこうとすると、どうしても八方美人なデザインになってしまい、最終的に無難なお店になっちゃいますよね。丁度、俺のシリーズ(高コスパな立ち食いレストラン)が流行ってて、ターゲティングを明確に打ち出して成功していた事例もあり、書籍と合わせて参考にさせていただきましたね。
「内装こそが集客である」
長谷川: Lond様は他のオーナー様よりも内装のデザインに関するこだわりが強い印象があります。
斎藤様: うちは「内装こそ集客」だと考えています。
今でこそ変わってきましたが、昔はホットペッパービューティー見ても、どこのお店もヘアスタイル写真がトップ画だったんですよ。うちはおそらく世界で一番最初に内装デザインをトップ画にしたサロンです。
お客様を呼ぶなら、まずは内装のデザインで行ってみたいと思わせること。そして、どこから撮っても可愛く撮れる内装であることにはこだわりを持ってます。
居心地のよい空間づくりがキー
吉田様: あとはそうですね、居心地のよさを意識することでしょうか。美容室は洋服屋さんと違って最低1時間、パーマなど施術すると2時間以上いるわけで、滞在時間が長いんです。
同じ場所に座ってじっとしているお客様にとって、無機質すぎる、ヴィンテージすぎる、空間って居づらいと思うんです。
だからデザイナーさんが、プロなりのこだわり(素材、テイスト)で「その素材は文化的におかしい」とか指摘くださることもあるのですが、自分たちにとってはそこの本気感はあまり重要ではなく、むしろ完璧すぎないちょっとした違和感があるくらいで丁度いいと思います。
斎藤様: あとはお客さんはプロのこだわりを思ったほど気にしてないというか気づかないですよね。ぱっとみて可愛ければいいんです。これは美容室のカットでも同じなんですよね。お客様に喜んでもらえるのが正解で、こだわりや本気感が重要じゃないと思います。
中野: 名古屋はこだわりのデザインをてんこ盛りで提案したんですけどね(笑)
斎藤様: 鋲(びょう)が200何個もあるとかお客さん見てないからね(笑)
「多角的な視点でバランスの良い提案とアプローチが強みですよね」
長谷川: 弊社のことを客観的に見ていただいて、どういったところを評価いただいてますでしょうか??
吉田様: 僕らは美容サロンでお願いしてますが、vakelは美容サロンだけでなく色々な業種の施工事例、ご経験があるので、我々が浮かべるデザインだけでなく、多角的な視点でデザインのアプローチを頂けるのがとても頼もしかったです。
斎藤様: 特に、名古屋店がすごかったですね。渾身の出来映え。席数、レイアウト、デザイン、機能性すべてをバランス良く解決したのがすごいと思う。これまで20弱店舗やって、初めて自分が何も言わなくても完璧なものが仕上がってきた。
吉田様: うんうん。限られた坪数の中で席数をどれだけ詰め込めるかというオーナーサイドの要望があっても、それを追求するとデザインの余白が限られて、造作ができない。
しかも今回は現地の担当が収納スペースが欲しいとかうるさいわけじゃないですか(笑)
屋根裏の点検口にも収納スペースを設けた結果そこも解決していましたね。
長谷川: レイアウトを特にお褒めいただき嬉しいです。自分でもこれはきたなと思いました(笑)立体感ある空間つくりが名古屋店成功の鍵でした。
「25坪で200万円くらい他社より安い。この値段でこのクオリティーかと驚きます」
辰巳: ご予算についてはわりと寛大な印象があります。叶えたいデザインのために惜しまないという考え方というか。
吉田様: バジェットは明確には決まってないですね。
斎藤様: そして予算内で収まったことがない(笑)だいたいこれくらいの予算感でというのはお伝えしていますが、vakelさんの場合は、このクオリティーでこの値段でやってくれるんだって感動していますよ。
いつもコンペをお願いする企業様があるのですが、そこより25坪で200万円くらい金額落としていただきますもんね。それも本物の木やタイル使ってですよ。
辰巳: いやー、実はこれからちょっと金額も上げていこうかなと思ってるんですよね(笑)
斎藤様: 鳥貴族が客単価20円上げただけであの営業不振ですからね、そのくらい客はシビアですよ(笑)
「事前に調整代を用意してくれている。無駄のない提案書に脱帽です」
長谷川: 初回のお見積りや提案などはいかがでしたか?
斎藤様: 普通は1種類の見積もりがきて、そこから「さあどうやって金額落としていこう」と考えるのが普通なんですよ。vakelさんの場合は最初から「削るならココです」と常にA,B,Cパターンの3つを出してくれるので調整代が分かりやすくて本当に無駄がないです。
長谷川: ありがとうございます。私たちもどうしても初回の提案で予算オーバーするのは仕方ないと思うんです。でもできるだけデザインを犠牲にしたくないというワガママもあり。
だったら、減額案は見えないところで調整したいし、デザインへの影響代はできる限り減らしたい。そのために事前に落とし所を作るようにしています。
斎藤様: 今回は相手が悪い(そのくらい提案が良い)ってコンペの他の参加者にお伝えしちゃうくらい、圧倒的なデザイン力がありますね。例え金額がよそより高くてもvakelさんにお願いしたい、と思えるくらいです。次の出店の時も宜しくお願いしますね。
辰巳・長谷川・中野: ありがとうございます!全力でがんばります!
Lond(ロンド)
https://www.lond.jp/