店舗設計・デザイン・内装工事のvakel

知っておきたい知識

店舗のデザインを考える、その前に知っておきたいこと

「自分の店、自分の城を持ちたい」という気持ちは、開業を志す人でなく、一軒家を立てるなど一般の人であっても、誰しもが一度は思うことです。

頭の中で描く理想は、自分が憧れた、雑誌で見たあのお店のデザインだったりするでしょう。

しかし、厳しい現実が立ちはだかっているのも事実です。

今回は美容室や飲食店、アパレル等問わず、店舗経営者の皆さんに知っておいて欲しいことを、私達内装のプロがこれまでの経験をもとにお伝えします。

店舗デザインにおいて最も重要なのは「バランス」

店舗のデザインや内装というのはファッションやアートとは異なり、ただ見た目がオシャレなだけではお店は成り立ちません。

レイアウト、導線、設備、機能、耐久性などの様々な諸条件を全てクリアしていなければなりません。

これらはどれも欠かすことが出来ない必要十分条件であり、どこかだけ良くてもダメなのです。それらの条件をバランス良く設計し、構築することが重要です。

見た目がきれいなだけではただのオブジェ

見た目が美しくても機能が考えられていなければ、ただのオブジェとなってしまいます。

機能とデザインとは常にバランスがとれていなければなりません。よくお客様で「デザイン重視」という考えの方がいらっしゃいますが、実は機能とは立派なデザインです。

無駄がなく使いやすいシンプルな物を多く生み出す企業の一つがappleです。

お手持ちのiphoneをみてください。使いやすくかつシンプルで機能的に誂えられたものこそが、デザインとして真の価値を持ちます。

オシャレなファサードにしたい、デザインが新進気鋭の美容室にしたい、そういう気持ちは充分にわかりますが、同時にお客様の入りやすさや居心地という機能性も考えてください。

そうすればそのデザインは100%の価値を発揮することができます。

このように機能性やデザインなど、全ての条件がクリアになり、バランスがとれなければ良いお店は出来ません。

この最終的なバランスを導き出すには時間も労力も非常に掛かりますが、それにとことん付き合ってくれる内装会社も必ずいますので、そういう内装会社をパートナーにしてください。

vakelが手掛けた内装事例はコチラ

デザインが一人歩きでは成功しない

空間デザイン(内装デザイナー)とは、ファッションデザイナーが商品を市場に発信して、そこから初めて需要を産み出すという流れとは違い、お客様の需要があって初めてスタートする仕事です。

即ち、お客様の考えや思いを内装デザイナーが理解して、同時に予算や立地、時代の流れなどの様々なベース条件も考慮しながら、質の高いデザインと機能性で、全体をまとめ上げていくものです。

私たちはファッションデザイナーやアーティストのような芸術家ではないのです。デザインする空間もアートキャンバスではありません。

このポイントを無視し、デザインだけが一人歩きした様な提案をしてくる内装会社がよくありますが、これでは必ずどこかに不備が出てきてしまいオープンしてから大変なことになってしまいます。

そういった意味では単純にデザインだけを提案してくる内装会社を選ばないようにしてください。内装デザインの場合は機能性や導線、使いやすさにこそデザインの妙があります。

今必要なのは「コンセプト」や「物語」

機能性、美しさ、そしてコンセプト。どれも人気店を作るのに欠かせない要素です。

大量生産・統一規格の時代が過ぎ去り、コンセプトやデザインを重視する「感性の時代」が日本にもようやくやってまいりました。

お客様にこれまで以上にお店のファンになってもらうために一番大切なのはコンセプトです。

近年大ヒットを遂げている商品や事業を見れば分かる様に「コンセプト」が際立っていると言えます。

お店も同じで、何を、誰に売るのかはもちろんの事、客単価/ターゲット/立地/初期費用に至るまで、全ての要素を決定する基軸になるのが店舗コンセプトです。

まずは自分の理想のお店はどんなイメージか、どんな商品を売り、どんなお店として認知されたいのか。また、どんなお客様に来て頂きたいかという全体をイメージします。

最終的には自分のお店に来るお客様(年齢や性別、服装や好み、人数等)が頭の中に描ければベストだと思います。※ビジネス用語でこれを「ペルソナ」といいます。

コンセプトが曖昧だとお客様に何を売っている店なのか認知してもらえないばかりか、そこで働く従業員でさえも、誰に何をどの様に売ったらいいのか分からなくなってしまいます。

この様にコンセプトは、あるべき姿が明確に描かれていれば人を動かす力をもっているのです。

Contact

Q&A

よくあるご質問

Workflow

プロジェクトの流れ